ブリジストンから学ぶAIを活用した製造の価値
ブリジストン(タイヤメーカー)では、AI(人工知能)を使い、タイヤの製造が自動化されるようになったとのことです。元々、世界でも最高レベルにあるのにもかかわらず自動化する理由は、外国製の安いタイヤがそれなりの性能を持つようになったことで価格競争でも勝負する必要があり、「高性能で安い製品」の開発にも着手する必要があったからです。
自動化したことによるメリットとして、複数の工程を同時に行うことができるようになったことで、生産するスピードが格段に速くなり生産性が2倍に向上したようです。そして、コンピューターに任せることで人手が必要なのは警告音が鳴った時だけということもあり、必要な人手が3分の1になったことや社員の教育時間も3分の1に減ったことなどもあり、大幅なコスト削減に成功しています。
技術面では、精度の高い製品が作れるようになり、完成度のバラつきも減ったとのことです。
コンピューターは、人間では処理しきれないほどの膨大な量の情報やデータを処理することが可能で、技術面においても人間に熟練の技術を身に付けさせるには多くの時間が必要なのに対し、コンピューターはコピーが可能であるため、熟練の技の継承も簡単にできます。